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休学して、鳥取から石川へ。1年間の実践型インターンシップに挑戦!【体験談vol.1】

2017.8.2

 

今期からはじまりました!インターンシップを経験した先輩の体験談。第1弾は鳥取から休学して石川に!?ガクトラボでインターンシップをした石原の体験談です。少し濃いめ、ですがどうぞ引かずに読んでいただけると幸いです!


目次
0】基礎情報
1】なぜ、大学を休学して実践型インターンシップをしようと考えたのか?
2】ガクトラボで働くことを決めた理由
3】実際の仕事内容について
4】嬉しかったこと、苦労したこと
5】成長したなと思う時
6】実践型インターンシップを考え中の学生に伝えたいこと


0】基礎情報

名前 石原加奈子
大学名と学部 鳥取大学 農学部
インターン内容 実践型インターンシップのコーディネート全般。特に、農業法人と学生を繋げる実践型インターンシップを専門としている。
当時の学年 大学院1年生
期間 2016年2月〜2017年3月、1年ちょっと ※ほとんどのインターンは3ヶ月〜6ヶ月です
プロフィール 奈良県橿原市出身。大学進学を機に鳥取へ行く。農学部で大変真面目に(!?)勉強しつつも、農山村へのボランティア、漁師・農家のところで居候して働く、また予備自衛官補として働いたり、海外に行ったり、、、。
周りからは「かなこはどこを目指しているのか分からない」と言われることが常だった。4年間を通して、海外の農業を垣間見、また国内の農業を知り、現在は農業と学生を繋ぐコーディネーターとして活躍中。
FB https://www.facebook.com/kanako.ishihara.397 ※ご連絡、ご相談の際はガレナの見たとメッセージください。メッセージのない申請についてはお受けしません。

1】なぜ鳥取大学を休学して、実践型インターンシップをしようと思ったのですか??

そもそも私がなぜ、実践型インターンシップをしようと考えたのか。それは、学生と農業を『実践型インターンシップ』で繋げられれば面白いのでは!?と考えたからです。そのきっかけは、自分自身の経験に関わります。

学部生時代、私はあるNPO法人で農山村ボランティアを行なっていました。その中で、地域の現状や農業の現場を知り、それに対して何かアクションを起こしたいと考えるようになりました。しかし、ボランティアは言ってしまえばただのお手伝い。農業を変えていくために、仕事としてどう関われば良いのか、イメージはつきませんでした。また、ボランティアでは金銭的な持続性が弱いと感じました。

▲鳥取でのボランティアの様子

そんな中で、たまたま現在働いているガクトラボに出会い、『実践型インターンシップ』という仕組みを知りました。『実践型インターンシップ』は、10年以上前から日本各地で取り入れられており、実際にインターン生が、数千万円規模の売り上げをあげている事例もあります。

では、この仕組みを農業でも取り入れていければ、学生が農業で働いていくイメージを持てるのではないか?また、若い学生が入ることで農家も農業も活性化するのではないか?と考えたのがはじまりです。

2インターン先をガクトラボに決めた理由はなんですか?

実は、ガクトラボ以外にも実践型インターンをやっている団体は全国に20~30団体ほどあります。その中でも繋がりのあった3ヶ所ほどを訪ねて、最終的にはガクトラボにしました。一番の決め手は、ガクトラボに見学でおじゃまさせていただいた際に、石川県庁のヒアリングや企業とインターン生の話し合いの場に同行させてくださったことです。

見学に来ていた私を実際の現場に連れて行き、帰りの車ではフィードバックの時間まで設けていただいて。それで、この団体なら成長できそうだぞっと思えたのが一番でした。

また、少し後付けになりますが、石川は実は面白い農家が多いんです!それで、そんな農業法人と学生を自分がコーディネートしたインターンシップでお繋ぎできたら面白いだろうな、、、と思ったのも理由にあります。

▲ガクトラボメンバーとの集合写真

3実際の仕事内容はどういうことをやっていましたか??

主な仕事は、実践型インターンシップに関わる全ての仕事です(笑)企業訪問にはじまり、プロジェクト設計、募集要項の作成、イベントの実施、学生相談、マッチング、など多岐に渡ります。ほぼ、といいますか、全て初めての経験でした(笑)なのでほとんどはじめは躓いて、調べて、全国のコーディネーターや色んな人に相談していました。

また、印象に残っているのは学生相談です。インターンをはじめてから、1年間で80人以上の学生の相談に乗らせていただきました。その中で、相談を聞いて、考えを引き出して、学生自身が気付いて成長する機会に関われるのはとても素敵な仕事だと感じました。

▲相談の様子

4】嬉しかったこと/苦労したことを教えてください!

働いている中で一番嬉しかったのは、企業訪問で初めて実践型インターンシップについて認めていただいた時です。コーディネーターの仕事では、企業さんへ実践型インターンシップの紹介をするのも大事な仕事です。インターンに入って3ヶ月後には一人で企業訪問をはじめ、自分で調べた農業法人を10社以上原付で回っていました。

しかし、はじめは実践型インターンシップの魅力を上手く伝えられなかったり、ご理解いただけなかったりと散々でした(笑)ある企業に訪問した際は、「インターンシップはいらない」と一方的に言われ、、、ショックすぎて河川敷で3時間休憩していたこともあります。

農業法人には、実践型インターンシップのニーズがないのかもしれない。自分の作った訪問リストも訪問しつくし、最後に残ったのが現在インターンシップ生を受け入れていただいている北辰農産さん(http://www.inahosha.com/)です。

訪問させていただく際、本心では「きっとここも難しいだろう」と思いながらも、お店の扉を開けたのを覚えています。

▲北辰農産で活躍するインターン生

しかし、お話させていただく中で、代表の舘さんが実践型インターンシップにご理解いただき、「こういうことを実はやりたい!」とお話くださるようにり、最終的にはインターンシップ生の受け入れへと繋がりました。このときは本当に、鳥取から石川に来てよかったと思いました。

5】自分が成長したなっと感じたのはどういうときですか?

私の場合、がむしゃらにやっていて、ふと振り返ったらできるようになっていたパターンが本当に多いです。企業さんに実践型インターンシップを説明をするのも、最初は緊張して質が低く&記憶がなく(笑)、2回目に自分が何を話したか覚えている状態に、3回目に2回目の改善ができ、4回目に、、、という感じで、気付いたら抵抗なく社長さんと話せるようになっていました。成長は、ひたすらチャレンジして、振り返ると変わっていることに気づくものなのかと思います。

▲インターン中の様子

6】最後に実践型インターンシップを検討中の学生へ伝えたいこと

半年間のチャレンジ、人によってはそれ以上。きっと迷う人も多いと思います。しかし、最後は自分の「直感」と「ノリ」と「勢い」だと思います(笑)「何かをやりたい」と相談に来る学生は多いですが、結局行動に移せる人は少ない。

自分が「やりたい」と思ったら、その思いを大切に一歩踏み出すことでしか、変わったり、成長するチャンスはありません。その手伝いをコーディネーターはできるけれど、結局決めるのは自分だと伝えたいです。

▲インターンシップイベントの様子

その他、石原紹介記事 https://goo.gl/NsNhDW(出所:食農未来リーダーズVOL.1 農業体験では終わらない!「学生と農家」の新しい挑戦。)