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学生と地域・企業の挑戦に伴走する
【ソトから見たガクトラボ 前編】

2017.6.20

みなさん、こんにちは!ガクトラボの石原(=通称かなこ)です。今回は、ソトから見た!ガクトラボと題して、ガクトラボってどんな会社なの?ということを、他団体のコーディネーター目線で迫っていただきました!

今回、記事を書いてくださったのは、ガクトラボに研修で来ていた鳥取の同業他社、学生人材バンクの木村さんです。では、ソトから見たガクトラボは一体どんな会社なのでしょうか!?相手のチャレンジに伴走する上で大切にしていることとは?どうぞご覧ください◎
(後編はこちら→https://goo.gl/EhA7rL


【ソトから見た!ガクトラボ 前編】

鳥取県で大学生と地域をつなぐ活動をしているNPO法人学生人材バンクの木村です。(株)ガクトラボが取り組んでいる、企業の「やりたい、けど、できていない」と学生の「挑戦したい、成長したい」を掛け合わせて新たな価値を生み出す『長期実践型インターンシップ』を学ぶため、3日間修行に来させてもらいました。
(学生人材バンク→https://goo.gl/myMppf

『長期実践型インターンシップ』のコーディネートには、単純に企業と学生をつなぐだけではなく、双方の立場や想いを尊重しながら半年間のプロジェクトを組み立て、それぞれのやる気や能力が最大になるよう支援し、一緒になって悩みながら伴走する力と根気が求められます。金沢の経営者たちが信頼を寄せ、学生たちが惹かれ集うガクトラボの魅力は何なのか、そして、コーディネーターとして求められる力とは何なのか、同業者の視点で迫ってみました。

【魅力ポイント】相手の気持ちに寄り添い、伴走する

1)丁寧に相手の話を聴き、確認し、すり合わせます。
インターンシップコーディネートの最初の一歩は、まず企業の経営者を知り、やりたいことや課題を引き出していくヒアリングです。

どういった経緯で社長になったのか?
社員は何人で、どんな人がいるのか?
同業他社に負けない強みは?
一番の主力商品は?
3年後、5年後の夢や野望は?
これから力を入れたいことは?
・・・など。

そして、ヒアリングをもとにインターンシッププログラムを組み立て、提案していきます。その過程でガクトラボが大切にしているのは、「丁寧にすり合わせをする」こと。プログラム提案の前に必ず、聞いたことを整理した全体像を伝える時間を設けているのが特徴です。

企業情報など数値や概要だけでなく、話した表現やニュアンスに誤りがないか、経営者が描いているイメージの理解は合っているか、などを詳細に確認し、お互いの認識をすり合わせていくコミュニケーションを丁寧に行います。確認を通じて齟齬がないようにするのはもちろんですが、整理されたものを見て経営者の方が自身の考えや自社の状況を改めて俯瞰的にとらえる意味でも重要な時間です。

丁寧に時間をかけて確認をしていく中で、提案内容が変わっていくこともあり、何度も打合せを重ねて最終的なプログラムが決定します。時間と労力はかかりますが、そこには「いい商品を考えたのでぜひ買ってください」というよりも、「あなたと理解し合えるいいパートナーになりたいと思っています」というメッセージが込められているように聞こえました。

「商品を売る人と買う人」という単純な関係ではなく「この街を良くしていくために一緒に事業を進めていく対等な関係」であろうとすること、それが、ガクトラボが金沢の企業に信頼される所以のひとつではないかと感じます。

2)主体性を大事にする
「何がやりたいのか?」そして、「それを本当にやりたいのか?」
ガクトラボでは、企業にも、学生にも、そして社員に対しても同じ問いかけをしています。その人の「やりたい気持ち」に寄り添い、「ありたい姿」に向かって一緒に進んでいくことがコーディネーターとしての役割だと考えているからです。

社長の仁志出さんは、金沢学生のまち市民交流館のコーディネーターも務めています。年間500件の学生等相談(平成25,26年度実績)を受けるそうです。インターンシップに参加を考えている学生だけでなく、自分のやりたいことがわからない、進路に迷っている、学生団体の運営について悩んでいる、など、さまざまな学生がやってきます。
(金沢学生のまち市民交流館について→https://goo.gl/EvGMvE

その相談に対して、一方的に自分の意見を伝えアドバイスをするのではなく、まず、その人が何を考え、伝えたいのかを聴いて整理し、一緒になって考えます。そして、かならず他の人にも意見を聞いて自分で考えて判断するように伝えるそうです。コーディネーターは、答えを与えてくれるのではなく、答えにたどり着く道筋を一緒に考えてくれる人。相談を通じて、自分で自分の課題を解決して進んでいく力が自然と身についていくのではないかと思いました。

3)一緒になってワクワクする
「それ、おもしろそう!」「めっちゃいい!」
ガクトラボのコーディネーターは、経営者の夢や学生の想いに共感し、自分ごととして応援します。話してみることで、「やりたいことをやっていいんだ」「自分が考えていることって人から見ても面白いと思ってもらえるんだ」と自信がわいてきます。

そして、金沢の様々な企業や社会人、学生まで幅広い人脈を持っているので、橋渡し役になって人を紹介してもらうことができるのも大きな魅力です。今まで誰にも話したことのなかったような自分の中に秘めている想いを、まずは口に出してコーディネーターに伝えてみることで、実現につながる一歩がきっと踏み出せるはずです。

以上、ガクトラボの魅力を客観的に述べてみました。言葉にするのは簡単ですが、これらを実行することは容易ではありません。人を相手にする仕事であるため正解がなく、経験と高度なスキルが求められます。後編では、そんなコーディネーターとして活躍されている社員の方々について、紹介していきます。

(後編はこちら→https://goo.gl/wfm15Y