金沢での起業にかける想い
ここ数年、北陸新幹線が開業したことで金沢駅や茶屋街は観光客で賑わっています。それに伴って、ホテルなど宿泊施設が多く建設されていますが、そんな中でも、金沢に対して一際強い想いを持つ企業があります。「金沢ファンを世界中に」をビジョンに、1日1組貸限定の宿を運営する「(株)こみんぐる」です。
今回、インターン生と共にこのプロジェクトに取り組むのは、こみんぐるを創業した林夫婦です。プロジェクトの担当者である林 俊伍さんは、「大学卒業後に地元石川県を出たことで、改めて、金沢の魅力を感じた」といいます。「金沢のためになることがしたい」そんな想いで、会社を辞め、故郷金沢でUターン起業することを決意。
「当時は、外国人の観光客が増加しながらも、外国人向けのサービスが少なかった。この土地で生まれ育った自分だからこそ知っている金沢の魅力を世界中に伝えることで、もっと世界中に金沢のファンを増やしたい」とそんな想いを込めて、ゲストハウスの運営を開始しました。
夫婦ふたりで立ち上げた会社は、今年(2018年)で創業3年目を迎えます。次々と事業拡大を続け、現在は9棟15部屋を運営し、様々なメディアでも取り上げられています。
詳しくはこちら→
>>FAVVO石川「金沢の日常を丸かじりできる町家ゲストハウスを作りたい!」https://faavo.jp/ishikawa/project/1336
>>airbnb掲載記事「洗練された暮らしの息づく金沢」
https://blog.atairbnb.com/not-yet-trending-kanazawa-JP/
▲大手商社マンとして活躍した俊伍さん(写真左)とリクルートで7年のトップ営業として活躍した佳奈さん(写真右)の元で共に推進するプロジェクト。(写真はYUZEN 旅音)
金沢の日常を味わうことができるグループ宿「旅音(TABI-NE)」
旅音の魅力は、なんといっても、友人同士や家族などグループでまるごと一棟を貸し切り、みんなで楽しむことができることです。金澤町家認定を受けた金沢らしい宿はもちろんのこと、伝統工芸である加賀友禅を建築に取り入れた宿(日本初!)や、芸妓さんが数年前まで住んでいた昭和のどこか懐かしい宿など、空き家をリノベーションした多彩なコンセプトの宿が金沢市内に点在しており、外国人観光客から人気を集めます。
▲宿の1つである有名な観光地「忍者寺」、飲食店街”片町”にも近い元和菓子屋の町家を改装した宿「NINJYA 旅音(にんじゃたびね)」
また、旅音は単なる宿ではありません。旅行者の6割は外国人であり、旅音では、金沢ファンを世界中に作る為に、金沢の楽しみ方の発信を行っています。例えば、ゲストハウス「KANAZAWA 旅音」では、毎晩地域の人と交流ができます。宿泊している旅行者と地域の人が集い、日本食を作ったり、利き酒をしたり、金沢での思い出を共有します。
▲外国人観光客の方や地域の方々との交流会が行われています。
また、自社で作成した旅のしおり「あんやと」もそんな取り組みの一つ。オーナー行きつけの飲食店の紹介や、過去に訪れた旅行者に紹介して喜んでもらった観光スポットなどを紹介しています。
その他にも、ベジタリアン向けのレストラン紹介、簡単な日本食料理教室(交流会)なども行い、より金沢を楽しんでもらう演出をしています。
▲旅音スタッフが厳選した金沢の日常が詰まった一冊「あんやと」。「あんやと」は金沢弁で「ありがとう」という意味です。
新たな挑戦「学生向けプランの提案」
旅音を利用される旅行者で、最も多い外国人観光客の次に多いのが、学生や卒業生など金沢にゆかりのある若者です。これからもっと金沢のファンを増やしていくために、より多くの若者に対して金沢の魅力を発信していきたいと考えています。
しかし、学生向け宿泊プランの企画は初めての取り組みです。そこで、学生であるみなさんと共に取り組むことで、どうしたら、より金沢の魅力を感じてもらえるのか、より多くの学生に金沢に訪れていただけるのかを一緒に考えていきたいです。
具体的には、学生旅行者の仮説立てからプランの企画、プロモーションに取り組みます。プロジェクトの枠にとらわれず、自分で考え、行動し、チャレンジしたい貪欲な学生を歓迎します。
▲「学生旅プラン企画&プロモーション」。若者に対して、金沢の魅力を発信したい!
最後に
「金沢がよりよいまちになるために、金沢のファンをつくるだけではなく、起業など挑戦する若者が増えていくことを応援したい」林ご夫妻のそんな想いがこのプロジェクトには、込められています。プランの立ち上げにイチから向き合い、つくりだす経験は必ず、あなたを成長させてくれるでしょう。経営者の元で共に成長し、金沢のまちの新たな一歩を共に踏み出すインターン生を募集します。